1. ホーム
  2. 薬局開業ノウハウ
  3. あなたは社長業に向いていそうですか?薬局経営に必要な資質と勉強

あなたは社長業に向いていそうですか?薬局経営に必要な資質と勉強

「いつかは独立できたらいいな~」そんな風に思ったことのある方は少なくないでしょう。しかし、その後に「でも・・・」と続いた方も多いはず。心配なのは、資金ですか?勇気ですか? 自分に薬局経営なんてできるのだろうかと不安な方のために、薬剤師としての知識・経験のほかに何が必要か、また薬局を運営していく上で大切な経営者マインドについて、薬剤師であり、経営コンサルタントでもある阿久津みづほさんに伺いました。

(2010年10月取材)

いいとこ取りで、目指す店舗にカスタマイズ

画像

自分の薬局はどんなお店にしたいか、の材料集めの意味では、なるべく多くの店舗を経験されているとよいかもしれません。総合病院の門前や専門科目のはっきりした店舗など、さまざまな規模やタイプの店舗というほかにも、雰囲気、風土、特徴みたいなものを数多く経験しておくと、その中から"いいとこ取り"をして、自分の薬局の目指す姿をカスタマイズいくことができます。自分が今知っているやり方がベストかどうかは分かりません。いろいろな引き出しを作っておくことをお勧めします。

1店舗目はご自身が一人薬剤師で始めるケースが多いかと思います。その時の業務フローはもちろん、自分でやりやすいように整えられるでしょうが、薬剤師を増やすとき、そして次の店舗を作るときには、同じルールでやってもらうようにすべきです。そうすれば、人に任せやすいし、応援にも入りやすく、入らせやすい店舗になります。大手薬局チェーンでは効率を考えて店舗スタイルの雛形を作り、それを展開しているので、他店からヘルプに行ってもすぐ動けるから、人を流動的に回しやすいのです。もちろん、薬局ごとに違って来る部分もあるでしょうし、やり方は常に改善して変えていいのですが、自分の薬局、会社内では統一しておくべきでしょう。

意外に孤独な社長業。相談相手を見つけられますか?

画像

経営効率を考えると、1店舗だけではもったいないと思います。製薬卸会社との仕入れ交渉も、1店舗だけでは交渉になりません。そこで、グループに入ったり、知り合いの薬局と共同で購入しているケースもあります。ゆるやかなグループのような、横のつながりがもてれば、情報交換もできるし、社長業をやる上で精神衛生上も助けられることがあるかもしれません。考えの近い経営者同士のネットワークなどがあれば、参加してみるのもよいでしょう。また、異業種交流会への参加も、また違う視点での話が聞けるので楽しいのではないでしょうか。相談できる相手がいるかどうかは、案外大きいものです。仲間づくりも積極的に。自分流の薬局経営目指して、がんばってください!

阿久津みづほ

阿久津みづほ Mizuho Akutsu
薬剤師・中小企業診断士
メディアーチ株式会社・代表取締役。大学卒業後、情報システム開発会社での勤務、米国留学を経て、薬剤師として調剤薬局へ勤務後、医療機関への経営コンサルタントに携わる。中小企業診断士を取得後、2009年にメディアーチ(株)を設立。現在は医療現場での経験と語学力を活かし、医療分野においての各種コンサルティング業務を中心に、海外での中小企業支援業務にも従事している。

薬キャリ情報サービス登録

薬剤師・薬学生・薬局業界関係者ならだれでも登録可能(無料)。交流会・セミナー・独立、薬剤師コミュニケーションのための情報を不定期(無料)でお届けします。

無料会員登録

独立開業するには?

このサイトを共有する

お気に入りに追加